「園長★主任の休憩室」開催レポート
今回は9名参加で、園長・主任が集まりました😊
本日は、3ヶ月ぶりの開催で、それぞれの近況を振り返りました。
認可園園長・小規模園園長・企業主導型園長、新任園長や主任など、様々な方々が集まりました。
*保育業界の不思議
~一般社会から見て保育園の変なところ
・未だに年功序列。
(評価制度がない。自己評価に対し、マイナスイメージが強すぎる)
・お金のことに興味がなさすぎ。
(良い保育をする⇒入園者が増える⇒財政が安定する⇒給与が増える
というサイクルを理解して、そのサイクルの中で自分が何ができるか考えることが大事)
*ビジョン~どんなふうにありたいか~
保育をする中で、ビジョンに向かって取り組んでいるつもりが、途中にあらわれる様々な出来事に振り回されがち。ビジョンを語る機会が少ないのではないか。言語化することで具体性が出てくるのではないか・・・
とのことで、それぞれにどんなふうにありたいと考えているのか、お聞きしました。
・良いチームでありたい。
・こどもを第一に考えたい。
・何でも話せる環境を作りたい。
・職員に余裕を作ってあげたい。
・こどもも大人も笑顔になれる場を作りたい。
・職員の良さを引き出したい。
・楽しいをたくさん経験して、前向きに保育ができるといい。
・職員の定着よりも代謝。
・自分が思い描く保育士像を聞く機会を設けた。
*事例から考えたこと
◎4歳児おみこしづくりの事例◎
イメージをする力があり、発想が豊かなお子さん。みんなでおみこしづくりをする中で、イメージを発信することは得意だが、実際に作業となると不器用で集中が続かない。
こども同士で「おみこしづくりで、係決めをしよう!」となり、この子は「のんびり係をやる」といってゴロゴロし始めた。
大人の目からは、どうしたものか~と思ったが、こども同士の中では認められた。
そして、ゴロゴロしている中で、床についたボンドがセロテープを使うときれいになることを発見した。「大発見だ!」とこどもたちは、夢中になってボンドをはがした。
次の日も、のんびり係。
こどもたちは「何か見つけたら教えてね」と役割を認め合っていた。
・ノーベル賞をとるような人たちは、まわりから見れば ”なんの役に立つの?”ということに取り組み、発見につながっている。
・「のんびり係」が許されるコミュニティも大事なのでは。
・保育園職員は、余白が少ない職業。楽をするのではなく、余白を作る努力が必要なのでは。
・あそび・余白がないと創造的な物は生まれない。余白をつくる努力。
・仕事をしている、していないで、他人を批評していることがあるが、その人なりのペースでやっている中で、その人なりの発想が出るのではないか。
*まとめ
・部門リーダーを育て、いかに運営に巻き込んでいくのか。どうありたいのか、言語化をする中で道は開かれるかも。どうコミュニケーションをとれると生かしていけるのか。
・職員の定着を強く言われ、辞めないようにという呪縛にとりつかれているところもある。居心地のよさよりも、こどもを第一に。定着よりも新陳代謝をしていると考えると、保育はさらに良いものになっていく。
・配置基準も見直し、スペースを広げ、職員数を変えずにいられる制度になれば、園も社会の問題もなくなるのではないか。認可園だけの視点で考えると、これまでの良い流れもつぶす結果になるのではないか。企業主導型園や小規模園が閉園しない方向での政策が求められる。
*感想
・こういう話ができる場がなかったのでよかった。もっと広がるとよい。
・自分の中で悩んでいたことがほどけたように感じた。
・連携の仕方等、情報交換ができてよかった。
★★★ネクスト・アクション★★★
「リーダーを引き出す力って?」
その他、本レポートでは書ききれない濃い内容のコメントやご感想もたくさんありました!
今年度の目標は、より多くの園長や主任、保育士の方々から意見を集めて、厚生労働省に意見書を提出することです!
次回開催は、下記をご覧ください^^
※本レポートには、個人や園が特定され得る個別性の高い内容は記載しておりません。
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