2019年3月21日

🌈子どもとことばの世界⑦🌈

🌈子どもとことばの世界⑦🌈

今井和子先生から学んだこと⑦~

【日常生活での言葉の重要性】

未来を描く言葉の獲得と同時に
過去を振り返る言葉も多くなります

お休みの日に動物園に行ってきた子が
「ねえねえ先生、昨日面白かったんだ」

そんな風に言ってきたらなんて答えますか?

【例1】
知ってるよ!ママに聞いたよ!
動物園に行ったんでしょう。

優しい保育士さんですが、言葉の成長は引き出していません。

これを
『言葉の先取り』と言います
子どもは、その先何も言わなくて済んでしまします。

例2
「へえ、何が面白かったの?」
「あのね、動物園に行ったの」
「いいな。先生も行きたかったな」

動物園までは引き出しましたが、
行きたかったという結論を先に出してしまう。

子どもの会話の心の意図は、
「先生も一緒にいきたかったでしょ!」
と言いたいのです。
“主体”は自分なのですから。

【例3】
「へえ、何が面白かったの?」
「あのね、動物園に行ったの」
「そう、何がいたの?」
「あのね、おさるさん」
「へえ、お猿さんが何していたの」
「あのね、けんかしていた」
「へえ、おさるさんも〇〇ちゃんみたいにけんかしていたの?」

などなど、
・どこで
・だれが
・何を
・どのように
・なぜ

日常会話の中で、このことを頭に置きながら、会話のキャッチボールを続くように引き出していく。

上手な相槌は、
  人の心の真実をくみだす
           誘い水

会話ができるようになるためには、

言葉の先取り
代弁、
結果を先に言ってしまうことのないように

大人の聞く力が試されますね!続く…