2019年3月7日

🌈子どもとことばの世界⑤🌈

🌈子どもとことばの世界⑤🌈

~今井和子先生から学んだこと⑤~

【目には見えない心の理由を考える】

事例② ともちゃんとおしっこ 

ともちゃんという女の子がいました。
トイレに行き、男の子用の便器で
立っておしっこをして、

パンツもズボンも足も濡らしてしまいました。

 

あーあー、大失敗。
その場はパンツとズボンを変えて対応しました。

 

次の時もまた、

ともちゃんは男の子用の便器で

立っておっしっこをしようとします。

 

「ともちゃん、ともちゃんは女の子だから、

そっちでおしっこしたら、
また、パンツやズボンが汚れちゃうよ」 

そういいたい気持ちをぐっと呑んで

(大事なのでもう一回書いちゃいます)

 

そういいたい気持ちをぐっと呑んで

(しつこいようですが、大事なのでもう一回)

 

そういいたい気持ちをぐっと呑んで
ともちゃんを見守ります。

ともちゃんは立っておしっこをする真似だけして、和子先生と目が合うと
にこっと笑って

座るほうのトイレに向かいました。

パンツをはくのを手伝いながら、

「ともちゃん、お父さんみたいにおしっこしてみたかった?」
「ちやうの!まあちゃん」

と意外な返事。

 

まあちゃんとは、あの滑り台のまあちゃんです。

そういえば最近、まあちゃんの行為を何かと気にかけているともちゃんの姿が思い浮かんだのです。

子どもたちが横につながり始めている。

友だちの姿が気になり
友だちと同じようにやってみたい。

 

“パパのまねっこ”と思い込んでいましたが

ともちゃんのことばから友だちへの関心のありようが見えてきたのです。

 

【行動から
子どもの本当の願いや求めをとらえる】

『自分の本当の気持ち』をくみとってもらえる体験

『自分の言葉で自分を伝える』ために、

子どものことばを育てていく

 

具体的な保育のエピソード
子どもの言葉の記録から、
今でもリアルの再現される

子どもとの言葉のやり取りから
大事なことが具体的に私たちの心に響いてきます。

 

ぐっと言葉を呑み込んで
子どもを信じて、その行動を見届けていく。

先回りして、正しさを伝えるばかりでは
なく、
子どもの心の中に芽生えてきている小さな成長を
言葉を通して発見する
そんな保育をしたい!!  続く